• ありふれた日常に、非日常を見つける。


    発見を科学に。

    科学を技術に。

    技術を産業に。

  • なぜ禅僧は「円相」を揮毫するのか?

    すべては、この問いから始まりました。

    生命は、どのようにして生まれたのか。
    草木は、どのようにコミュニケーションしているのか。
    知能とは何か。
    触るとは、感じるとは何か。

    ありふれた日常のなかで、「あたりまえ」として見過ごされてきたことを、あらためて問い直す。

    「あたりまえ」を考えるための枠組みをつくり、新しい科学へ展開する。

    理屈がわかれば、工学になる。

    そして、社会実装・産業化を通じて、その成果を社会へ還元する。

  • 化学反応を計算系にする。

    AとBが反応してCになる。それを、A+B → Cと記述する。

    出発点にあった化学の知識は、ほとんどそれだけでした。

    しかし、計算代数の視点から見れば、これはAとBをCに置き換える「書き換え系」です。

    この単純な気づきから提案したのが、抽象化学系ARMS(Abstract Rewriting System on Multisets)でした。

    ARMSに「膜」を導入すると、反応に内側と外側の区別が生まれ、PCのなかに生命系が現れました。その計算能力の理論的解明が進む一方、この「計算生命系」を化学反応系として実装する研究へと展開しています。

    計算系としてのARMSは、離散的な書き換えと連続的な変化をつなぐハイブリッドな計算系へと発展しました。

    これにより、生態系や細胞システムをはじめ、自然のなかに存在するさまざまな計算系をモデル化できるようになり、その基礎理論も発展を続けています。

    ARMSは過去の研究ではありません。現在も理論・化学実装と展開がつづいています。

  • 生態系を、情報ネットワークとして捉える。

    草木は、どうやって「会話」しているのだろう?

    そんな素朴な好奇心が出発点でした。

    やがて、生態系のなかでは、植物が放つ「香り」を介して精緻な情報ネットワークがつくられていることを知りました。

    そこで、よく知られた数理モデルに「情報」を足してみると、非常に安定したネットワークが現れたのです。

    なぜ、これほど安定するのか?

    そのしくみをきちんと理解するまでには、長い年月がかかりました。

    そして見えてきたのは、情報は何かを伝えるだけではない、ということでした。

    情報には、複雑な相互作用を安定化させる機能があったのです。

  • インフルエンザウィルスはなぜ生命を奪うのか?

    「このデータには、インフルエンザウィルスが生命を死に至らせるまでのすべてがある。だから、このデータを分析してほしい」

    知人からの一本の電話が、すべての始まりでした。

    数十万に及ぶ膨大な遺伝子データを前に、私は学生の助けも借りながら分析を始めました。

    しかし、うまくいかない。

    いくら生命科学が進歩しているからといって、すべての遺伝子の機能が詳しく解明されているわけではありません。

    データの量は膨大でも、個々の遺伝子の機能や相互関係について、わかっていることはあまりにも少なかったのです。

    「データを見るのはやめよう」

    個々の遺伝子について蓄積された生命科学の知識を追うのをやめ、巨大なネットワークの構造そのものを見ることにしました。

    そこで着目したのが、複雑なネットワークを安定化させる「情報」の機能でした。

    この視点から遺伝子ネットワークを捉え直すことで、インフルエンザウイルスが生命を死に至らせる「なぜ」の、少なくとも一端を理解することができました。

  • そして、触覚へ。

    化学反応、生態系、インフルエンザウイルス。

    研究対象は変わっても、考えてきたことは同じでした。

    自然のなかで、ものとものはどのように相互作用し、情報はその関係をどのように生み、安定させ、ときに崩すのか。

    では、自然のなかで情報をやりとりする、もっとも基本的な方法とは何だろう?

    私がたどり着いた答えは、「触れること」でした。

    自然を構成するものは、互いに触れ、触れられることで相互作用します。

    そう考えると、触覚は自然と生命をつなぐ共通言語とみなすことができます。

    しかし、触覚には、それを記述するための言語がありませんでした。

    そこで提案したのが、触覚を記述するための「触譜」でした。

    触覚を記述できれば、情報化できる。
    そして、技術として社会へ展開できる。

    ここから、触覚学 Tactileologyが始まりました。

  • ひとの手の触覚を記述する「触譜」の提案から、触覚DXによる美容・ヘルスケア・ペットケアへの応用、さらに低周波音響の音響学への展開へ。研究は、社会実装と産業化へと広がっています。

  • 情報化された触覚は、いま社会で動きはじめている

  • 主要連携企業:

    加賀電子株式会社 ( 東京証券取引所プライム市場上場)

    加賀スポーツ株式会社(加賀電子グループ)

    加賀FEI株式会社(加賀電子グループ)

    海外連携拠点:

    London Trusted Therapy, Harley Street, London

    Link

    同拠点では、顔型振動触覚デバイスを用いた実証的研究を進めている。睡眠に関する生理指標および主観評価に着目し、振動触覚刺激の影響を評価している。また本技術を展開するための海外拠点として密接に連携して活動を展開している。

  • COLLABORATION & CONSULTING

    技術相談・共同研究 コンサルテーション

    研究開発、新規事業、技術の社会実装に関するご相談を、分野を限定せず承ります。

    まだ輪郭の定まっていない現象や課題から、問いと構造を見いだし、科学・技術・事業へとつなぐことを得意としています。

    具体的なご依頼は、名古屋大学の共同研究・学術コンサルティング制度を通じて実施します。初回は課題の概要を伺う範囲で、原則として無償です。オンラインでのご相談にも対応しています。

    お問い合わせ  →

    鈴木 泰博 (准教授)

    名古屋大学大学院情報学研究科

    ysuzuki@i.nagoya-u.ac.jp
  • from past works

    これまでの事例から

    Section image

    Tactile Animation

    Back Ground "Tactile" not Music. Tactileology is a science&engineering of time-varying tactile sense like a melody; which enable us to use Tactile Sense like a Music. Collaboration with an Tactile Artist & NTT we created an "Tactile Animation; animation + melody of various tactile. (ICC art-museum, 2018, her cushions vibrate the body, while watching the animation).

    触覚学は音楽のメロディのように時間変化する触覚を扱います.触覚アーティストとNTTと共同して,アニメーションにメロディのように時間変化する触覚を組み合わせた作品を制作しました(ICC美術館, 2018)

  • 触覚学 Tactileology

    tactile sense is a universal language in nature

  • what is Tactileology?

    in Japanese (3min)

    SUMMARY

    In this talk, I introduce Tactile-Sensibility Artificial Intelligence, which processes not logic or language but Informations transformed into Tactile Score,T-bit.

    T-bit enables us to processing Tactile and Sensibility of Informations and also easy to combine with ordinal IoT or Information Techniques.

    By using T-bit technique, we will able to create a "Draemon" in the near future.